top of page
詩
氷の階段を上っていったら
雲に届くだろうか
雲の向こうには
昔見た楽園が眠っているだろうか
天界と地底の争い
油断をしたら地上にも槍が飛んでくる
戦いたくない
けれど槍が飛んできたら戦わないと
また誰かが犠牲になる
何もしなくて平和が訪れるのなら何もしない
主張したら勝ってしまうから
何も欲しくはない
ただ時々ふと我に返って
あまりに多くを失ってしまった自分に
耐えきれなくなる
だから僕は夢に眠る
決してこの夢が覚めないように
そうすればまだ
僕は生きていられるから
時代
ブルーマン旅の終わりに
僕がしっかりしなくちゃ
僕が
もう僕は今の世界から抜け出ることは望んでいない
何もしなくていい
自分の力以上のことはもう無理にしなくてもいいんだ
なんだか体も楽になってきた
そして感じる
悲しくて強い愛の繋がりはもう終わりなんだと
嬉しかった
一時でも皆と分かり合えて
この地の底の世界では
皆の心の小さな声まで聞こえたから
僕は声を受け取った
でももうその必要はない
僕は自然に懐かしい僕に戻ってきている
少しずつだけど
この旅はとても辛くて悲しかったけど
皆の悲しい声が聞こえて良かった
皆ありがとう
僕はもう一人歩き出す
揺るがないこの大地
いつまでも続くこの荒野
走ることを咎められるこの世界で
たった一人
歩き出す
優しい人たちに囲まれて
失ったものをきっと救い出すまで
bottom of page

.jpg)

